開発者がShopifyでストアテーマ開発・ストア設定が完了したあと、お客様に所有権を移行・移転させる手続きが必要です。 所有権移行の手続きは開発者・お客様の双方がいくつかのステップを踏む必要があり複雑で分かりにくいため、手順書としてまとめました。 開発者の方は本ページをこのままご共有くだされば、そのままお客様にお手続きいただけるように手順書を作成しています!良ければご活用ください。
ただし、本ドキュメントは2023/03/19時点の情報で作成しています。Shopify側の仕様変更などで手順や画面に変更がある場合がありますので、その場合は適宜ご対応ください。
目次:
- 開発者事前準備: 移行前作業として下記を行っておく
- Shopify開発ストアでの移行前作業
- 所有権移行前の確認事項として下記をお客様にご連絡
- 開発者: 開発ストア管理画面からお客様をストアスタッフとしてご招待
- お客様: ご招待メール→Shopifyアカウントの作成・ログイン・日本語化設定
- ご招待メールからShopifyアカウントの作成
- ストア表記を日本語化にする設定
- 開発者: Shopify所有権を移管を申請
- お客様: お支払いのご登録
- Shopifyプランご契約
- メールからプランご契約へ
- ご契約プランのご選択
- お客様: 店舗登録情報および決済登録情報のご確認お願い
- ストア管理画面 > 画面左下「設定」
- ストアの詳細をご確認
- 請求情報をご確認(Shopifyへの支払)
- 顧客からの料金支払を受け取る口座情報をご登録
- お客様: スタッフアカウントの招待手続お願い
- スタッフアカウントとは
- スタッフアカウントの作成・招待方法
- スタッフ権限の例
- 成果をだすWebサイト制作、企画・戦略から伴走するWeb制作を実施しています
開発者事前準備: 移行前作業として下記を行っておく
Shopify開発ストアでの移行前作業
- バックアップ取得
- 決済関連の利用登録状態を確認
- 「テストモード」のチェック状態を確認
- プラグインを導入済みか確認
- 店舗登録情報の確認
- ドメイン接続など、公開準備を確認
Shopifyテーマにおいても、日本ユーザー向けに会員登録フォームのカスタマイズを実施したかをチェックするようにしましょう。
所有権移行前の確認事項として下記をお客様にご連絡
所有権移行が完了すると、お客様がShopifyと実際に契約を締結することとなり料金が発生していきます。そのため、下記をお伝えしておくとよいでしょう。
- Shopifyご契約プランの料金
- 利用するプラグインの料金
- 上記の月額としての小計
上記をお伝えすると同時に、移行の手順書(たとえば本記事)をお客様にお渡しして流れをつかんでいただきます。
開発者: 開発ストア管理画面からお客様をストアスタッフとしてご招待
お客様がShopifyアカウントを作成したのみだと、所有権の移行はできません。
開発ストアへ、お客様をスタッフとして招待することが必要です。
そのため、Shopiggfy Partnersのダッシュボードからご招待するのではなく、開発ストアの設定 > 「ユーザーと権限」の項目からスタッフとしてお客様を招待すると良いでしょう。
Shopify Partnersのダッシュボードから招待してしまうと、スタッフ招待時に再度のメール承認が必要となってしまいます。
以降はお客様に多くの操作を行っていただく必要があります。場合によっては電話や時間を合わせてのチャット連絡など、リアルタイムで双方が対応していくほうがスムーズになるかもしれません。
先方が操作に不安がおありな場合、対面でPCを突き合わせてやるのが最も効率的かもしれません…!
お客様: ご招待メール→Shopifyアカウントの作成・ログイン・日本語化設定
ご招待メールからShopifyアカウントの作成
Shopify Partnersからお客様へ、下記のようなメールが届きます。
英語タイトルのため、迷惑メールフォルダに振り分けられていないかご確認ください。 (日本語の可能性もあります)
※ 招待メールの有効期限は7日間となっています。 また、有効期限が切れた場合には、メールの再送が出来ないため、一度招待したアカウントを削除し、再度送信する必要がございます。 必ず7日以内にご登録を済ませるよう、お願いいたします。
メール文面の”See invitation”をクリックすると、Shopifyアカウント作成画面が開きますので、アカウントをご作成ください。
Create new accountを選択。(下記画面とは若干、表示内容が異なる画面の場合があります)
アカウント情報を入力し、アカウントをご作成ください。
※ このとき設定したメールアドレス、パスワードは必ず手元でも保管してください。
スタッフアカウントへの招待を受けるかどうかを聞かれるので、「Accept invite」をクリックして招待を受けます。
下記のように、ストアの管理画面が表示されれば OK です。この時点で、一旦アカウント作成完了された旨をご連絡ください。
なお、以降はストアURLに / admin を加えた、下記のようなURLからストアのShopify管理画面にログインできます。
URLを含むストアへのアクセス (例: client-store.myshopify.com/admin)
ストア表記を日本語化にする設定
現時点ではストアの言語が英語になっているので、設定を日本語に変更してください。
もし当初から日本語表記となっている場合、本手順はスキップしてOKです。
「アカウント名 > Manage account」へ進みます。
「Language」を「日本語」に変更して「Save」で変更を保存します。
これでストアの管理画面が日本語化されました。
以下では、ストア管理画面は日本語化されたものとして説明をしていきます。
開発者: Shopify所有権を移管を申請
開発者側で、ご登録されたアカウントへShopify所有権の移行を申請します。
Shopify Partnersダッシュボードの「アクション」から、所有権を移行を選択。これによってお客様へ所有権移行のメールがShopifyから送付されます。
移行先としてお客様が表示されない場合には、「該当の開発ストアのスタッフとしてお客様を招待できているか」を確認しましょう。
お客様: お支払いのご登録
開発者からShopify所有権の移行申請開始の報告があってから、下記のお手続をお願いいたします。
Shopifyプランご契約
メールからプランご契約へ
移行申請開始の手続ができましたら、開発者からご連絡するとともにShopifyから下記のメールが届きます。
メール文中の「設定を表示する」ボタンをクリックします。
この段階でログインを求められた場合、新しいアカウントを作成する「ではなく」、すでにご作成済のご自身のお名前のアカウント(下画像の赤枠)をクリックして選択してください。
下記の画面で、「プランを選択する」を選択してください。
ご契約プランのご選択
ご契約プランは、月額$33の「ベーシック」プランを選択してください。
- 請求サイクルについては、「30日ごと」「1年ごと」「2年ごと」「3年ごと」から選択可能です。 期間が長いほど割引となりますが、後ほど変更も可能なので、当初は「30日ごと」または「1年ごと」の請求サイクルを推奨します。
- 当初3ヶ月は月額$1となります。
- 上記月額料金に加えて、決済発生ごとに「クレジットカード手数料として オンラインで決済料金の3.4% + 0円」の手数料がかかります。
- 上記月額料金に加えて、プラグインの利用料金が発生します。(料金は別途ご案内)
クレジットカード登録まで完了されましたら、Shopifyの所有権が無事に移行完了となります。
下記のように「ストアオーナー」としてご自身の情報(メールアドレス)が表示されていましたら、所有権移行が無事に完了しています。
この段階で一旦、開発者へご連絡ください。
お客様: 店舗登録情報および決済登録情報のご確認お願い
店舗登録情報および、支払手数料やプラグイン料金などのShopify関連の支払がお客様のアカウントと紐付いているかをご確認ください。
ストア管理画面 > 画面左下「設定」
ストア管理画面 > 画面左下「設定」をクリックします。
ストアの詳細をご確認
続くページで、ストアの詳細の各項目が正しいかご確認ください。
誤りがある場合には「編集」から内容を修正してください。
請求情報をご確認(Shopifyへの支払)
Shopifyへの支払い元(Shopifyの利用料金・プラグインの利用料金)として利用される、請求情報を確認します。
画面左のメニュー項目から「請求情報」を選択。
決済方法に登録されているメールアドレスがお客様のものではなく開発者のものとして紐付いている場合、画面右側の三点リーダ(…)をクリックし「変更する」からお客様のお支払い方法へご変更ください。
顧客からの料金支払を受け取る口座情報をご登録
顧客からの料金支払を受け取る口座情報を登録します。JCBカード決済にも対応されます。
画面左メニュー「決済」を選択し、「アカウントの設定を完了する」ボタンをクリック。
続く案内にしたがい、追加のビジネス情報・受取口座のご入力をお進めください。法人の場合は法人と個人情報の両方の入力が必要です。
入力が完了しましたら、下記のような表示に変わります。
参考: Shopify ペイメントの設定 · Shopify ヘルプセンター
お客様: スタッフアカウントの招待手続お願い
スタッフ様がショップのShopify管理画面にログインできるようになるために、下記スタッフアカウント招待のお手続きが必要です。
スタッフアカウントとは
ストア管理者とは異なる権限にて、スタッフアカウントとしてメンバーを招待可能です。
たとえば、お知らせ投稿のみさせるアカウントを作成することができます。スタッフに許可させたい権限を与えたうえ、メンバーをご招待してください。
Shopifyベーシックプランでは、ストア管理者を除いて「2名」のスタッフアカウントが作成可能です。
スタッフアカウントの作成・招待方法
Shopify公式ページの右上「ログイン」ボタンから管理画面にログインします。
または、ご自身のストアURLに /admin をつけたURLから管理画面にログインしてください。
URLを含むストアへのアクセス (例: client-store.myshopify.com/admin)
Shopifyストア管理画面から、スタッフアカウントを作成・招待します。
(TOPページにいる場合)ストア管理画面TOP > 画面左下「設定」をクリックします。
画面左メニューから「ユーザーと権限」を選択。
スタッフの項目で「スタッフを追加」ボタンをクリックします。
続くページで、スタッフの氏名(ダミー名でもOK)とメールアドレスを入力します。
下へスクロールするとスタッフに与える権限を選択できるので、適切な権限にチェックを入れます。
すべて入力できたら、「招待を送信する」ボタンをクリックしてメールアドレスへスタッフとしての招待メールをお送り可能です。
スタッフ権限の例
限定的な権限を与える例として、下記2つのパターンをご紹介します。
挙げられている項目にチェックマークを入れるようにしてください。なお、権限は後からでも変更が可能です。
■ 販売分析・アクセス分析と記事投稿についての権限を与える場合
【一般】
- ホーム
- レポート
- ダッシュボード
- マーケティング
【オンラインストア】
- テーマ(特集商品などを定期的に変更する必要がある場合)
- ブログ記事とページ
【アプリとチャネル】
- Inbox
■ 記事投稿のみの権限を与える場合
【一般】
- ホーム
【オンラインストア】
- ブログ記事とページ
以上です!ここまで完了されましたら開発者にご一報ください。
成果をだすWebサイト制作、企画・戦略から伴走するWeb制作を実施しています
成果をだすWebサイト制作、企画・戦略から伴走するWeb制作を実施しています。 SEOを意識した制作や、制作後の運用・成果を見据えたWebサイトづくりが得意です。
🍀 Webサイト制作とSEOの専門家 - Marketing Wizard
上リンクには私のプロフィール・実績を掲載しています。ご確認のうえ、お気軽にご相談ください。
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- 開発者事前準備: 移行前作業として下記を行っておく
- Shopify開発ストアでの移行前作業
- 所有権移行前の確認事項として下記をお客様にご連絡
- 開発者: 開発ストア管理画面からお客様をストアスタッフとしてご招待
- お客様: ご招待メール→Shopifyアカウントの作成・ログイン・日本語化設定
- ご招待メールからShopifyアカウントの作成
- ストア表記を日本語化にする設定
- 開発者: Shopify所有権を移管を申請
- お客様: お支払いのご登録
- Shopifyプランご契約
- メールからプランご契約へ
- ご契約プランのご選択
- お客様: 店舗登録情報および決済登録情報のご確認お願い
- ストア管理画面 > 画面左下「設定」
- ストアの詳細をご確認
- 請求情報をご確認(Shopifyへの支払)
- 顧客からの料金支払を受け取る口座情報をご登録
- お客様: スタッフアカウントの招待手続お願い
- スタッフアカウントとは
- スタッフアカウントの作成・招待方法
- スタッフ権限の例
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Category: EC
Tags: Shopify