新規事業に適したクラウドファンディング3選の比較

最新の更新日
Apr 27, 2022 8:31 AM
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vol.

新規事業に適していそうなクラウドファンディング3選として、CAMPFIRE, Booster, MAKUAKEの3サイトを比較。

以下の本文内で ( ※ ) と記載のあるデータは、出所として下記サイトを参考にしました。

計測期間は2019年1月 ~ 2019年12月までの1年間とのことです。

さらに、私が調べたAhrefs(サイト分析ツール)による月間推計アクセスを付記しています。

条件はサブドメインを除く純ドメイン以下で抽出。データ取得日は2022/04/21。

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CAMPFIRE・BOOSTERは春のキャンペーンを実施中

■プロジェクト初回申請期限 2022年5月10日(火)13:59まで ■プロジェクト公開開始期間 2022年5月31日(火)13:59まで

どちらも手数料が12%になるほか、トップページへの7日間掲載、ニュースレターに1回掲載などの特典。

CAMPFIRE

CAMPFIREの登録ユーザー数と利用料金

登録ユーザー数: 590万人

ただし、月間訪問ユーザー数だと約151万人。( ※ )

Ahrefsの月間推計アクセスによると、約47.4万アクセス。

料金: 支援総額の17% + 税

CAMPFIRE掲載の手数料として、プロジェクトが成立(All-or-Nothing 方式で目標金額を達成、もしくは All-in 方式で支援金が1円以上)した場合、プロジェクトオーナーは、集まった支援総額の17%(手数料12% + 決済手数料5%)に消費税を加えた額をCAMPFIREにお支払いいただきます。プロジェクトオーナーは、支援総額から手数料(及びその他一切の債務)を差し引いた金額をCAMPFIREより受け取ります。

CAMPFIREの利用ユーザー統計情報

下記データの集計期間は2019.01.01 - 2021.12.31

  • 地域別ユーザー割合は首都圏が42.5%、近畿が15.66%、東海が10.72%。おおよそ人口統計に沿う形か。
  • ユーザー性別は男性が53.42%, 女性が45.4%。
    • サイト分析ツールeMark+によると、男性が64.6%、女性が35.4%。( ※ )
  • ユーザー年齢割合は30代と40代が最ボリューム層で、どちらもおよそ27%。 20代が約20%、50代が約17%と続く。
    • サイト分析ツールeMark+によると、20代が28%、30代が26.6%、40代が24.3%、50代が12.9%。 ( ※ )

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BOOSTER

BOOSTERは全国で商業施設を運営するPARCOとクラウドファンディング業界最大手のCAMPFIREとの共同プラットフォーム。

BOOSTERは2018年まではパルコが運営していたよう。2018/7/26から両者の共同運営体制に移行したようです。

後述しますが、PARCO渋谷店のショールームへの展示オプションがあります。オフラインで実際にユーザーに商品を見てもらい、その反応を設置されたカメラで録画、確認することでユーザーテスト・フィードバックを得ることが可能です。

BOOSTERはCAMPFIREとシステムを共有。同時にCAMPFIREにも掲載される

BOOSTERはCAMPFIREとシステムを共有しており、BOOSTERに掲載したプロジェクトは同時にCAMPFIREにも掲載される仕組みになっています。そのため、BOOSTERの会員だけではなく、420万人のCAMPFIRE会員にもリーチすることが可能です。CAMPFIREのメールマガジンで認知拡大を図ることもできます。
PARCOの販売・プロモーションノウハウを活用 渋谷PARCO BOOSTER STUDIOへの商品展示やクラウドファンディング終了後の販路拡大サポートなど、PARCOならではのご提案も可能です。

渋谷PARCOのショールームにプロトタイプを出展し、カメラによるユーザー観察で仮説検証を行うことができる

「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」はCAMPFIRE・パルコ共同運営のショールーム。天井にはカメラを設置して来店者を解析。 展示製品に関心を寄せた人数や属性、店舗内の行動パターンなどの回遊データを出展者にすばやくフィードバックし、「仮説検証」や「市場ニーズへの迅速な対応」など製品開発をサポート。

ただし、このBOOSTER STUDIOは「有料オプション」のような位置づけになるようです。

幅60センチ、奥行き38センチのスペースとタブレットが用意され、タブレットにはBOOSTER上で開催中のクラウドファンディングの該当ページが表示される。提供スペースが狭いので大きな物は展示することができないし、説明パネルなども置けないので、客はタブレットを操作して商品やプロジェクトの詳細を知ることになる。詳しくはWebでというわけだ。提供料金は月額5万円+従量課金、または月額30万円の固定料金である。

上記記事は2019年の記事なので、現在は料金プランが変更されている可能性があります。

公式サイトには料金の記載はなく、「料金は前払い」の旨だけ記載がありました。具体的な料金は要問合せのようです。

BOOSTERのユーザー数・料金

登録ユーザー数: 206万人

BOOSTERはCAMPFIREのサブディレクトリにサイトを展開しており、サイト分析ツールによる正確な推計は難しい。

システムをCAMPFIREと共通にしていることもあり、CAMPFIREと同一とみなしてもOKかも。

利用料金:

ベーシックプラン: 17% + 税

フルサポートプラン: 20% + 税

Makuake

Makuakeの登録ユーザー数・料金

登録ユーザー数: 130万人

ただし、月間訪問ユーザー数でいうと117万人。( ※ )

Ahrefsの推計データによると、月間約47.4万アクセス。

料金: 集まった金額の20%(税込)

Makuakeでプロジェクト実施における手数料は、集まった金額の20%(決済手数料5%、消費税含む)です。(※2)
※2)プロジェクト実施に加えて、広告出稿やイベント出展などをご希望の場合は、別途料金がかかることがあります。

Makuakeの利用ユーザー統計情報(推計)

  • ユーザー性別は男性が70.7%、女性が29.3%。 ( ※ )
  • ユーザー年代は40代が26.8%、30代が23.2%、20代が20.3%、50代が16.3%、60歳以上が13.3%。
    • CAMPFIREと比べると、やや年齢層が高め。最大ボリューム層も40代となっている。

2回目のプレスリリースが無料になるPR TIMESとの提携特別プラン

実行者に対してプレスリリースの1配信分が無料(有償で一度利用した希望者に対し、2配信目を無償で提供する)になる特別プランを提供。

Webアプリケーション開発・Webサイト開発て話題になったクラウドファンディング

上記事における国内のクラウドファンディングでいうと、下記プラットフォームのようです。

  • CAMPFIRE
  • Makuake
  • GREEN FUNDING

小規模・初めて・自社の集客力が強くない場合や、新規アイデアを試したい場合はMakuake

Makuakeのメリット

  • キャンペーン閲覧数がCAMPFIREの5〜8倍程度(体験談)
    • キャンペーンの絶対数が少なく、露出しやすい
    • 「活動報告」を書くことでMakuakeトップページから集客が可能
  • 専任の担当者がつき、詳細なアドバイスをしてくれる
  • 個人単位でキャンペーンを立ち上げる人も多く、個人・小規模によるプロジェクトを支援する土壌が整っている

Makuakeのデメリット

  • 審査に時間がかかる。他のクラウドファンディングが通常1回の審査を行うところ、Makuakeは3回の審査を実施。
    • キャンペーン開始まで1ヶ月〜1ヶ月以上かかることを見越しておく必要がある(自社の承認フローに要する時間を除く)
  • 上記から、審査を通過できない場合も多い。
まず一日当たりのキャンペーン閲覧数がCAMPFIREの5倍から8倍とかなり多いです。キャンペーンの絶対数が少ないことで露出の機会が多い上に、トップページの活動報告欄がかなり効いています。 キャンペーンの活動報告の記事を書くとそれがトップページに表示されるため、そこからの集客が可能です。こんなことはKickstarterでは考えられないことで、キャンペーンに集客する仕組みが確立されているのは凄く有り難いことです。 キャンペーン立ち上げ時には専任の担当者が付いてくれるため、リターンの価格設定なども逐一相談に乗ってくれます。反面、昼間に電話対応できない社会人は時間繰りが少し大変かも知れません。
一方で審査はやはり相当に厳しく、ここはその点で突出しています。 他のサイトが身分証の提示くらいで本人確認を済ますところ、住民票や印鑑登録証明書といった公的書類、プロダクト量産コストの見積もり、協力者の同意書などの提出を義務づけています。申請に用いた印鑑も必要なので、プロジェクトの遂行能力や本人確認をかなり精査しています。正直こんなに厳しいのはMakuakeくらいです。

CAMPFIREについて

CAMPFIREのイメージというと、一般的には審査が通りやすい、気軽にキャンペーンを立ち上げられる、といったところだと思います。かなりカジュアルな雰囲気で売っています。実際、国内最大手を争うMakuakeと比較すると審査は緩いです。 ただしCAMPFIREは個人や小規模なグループがキャンペーンを立ち上げるのは本当に厳しいサイトです。ここは基本的に「クラウドファンディングのシステムは貸すから集客はそっちでやってね」というスタンスです。なので個人がCAMPFIREを利用しても集客するのに非常に苦労する状況です。 対照的に今年はタニタが5000万円を集めたり、最近ではゆるゆりが最速ペースで6000万円を集めたりと活躍しています。 CAMPFIREではこうした自身のコンテンツ力で集客出来るキャンペーンが強く、また人が集まってきているキャンペーンをトップに固定表示するため、そこに一極集中する傾向が有ります。 活動報告がトップページに掲載されるのはMakuake同様ですが、こちらは非常にログが流れるのが早く、正直あまり機能していません。
既に自社HPやSNSなどでしっかり集客できている、もしくはビジネスとして既に成立していて見込み客が多数存在する、という人はCAMPFIREでは強いです。 あるいは広告費をかけて集客のパワープレイが出来る資金力が有るなら、CAMPFIREは都合が良いサイトと言えます。 対照的に、見込み客のリストが無く、CAMPFIREユーザーにまずリーチしていく、という人には厳しい印象です。買い手の付いていない新規のアイディアがCAMPFIRE内で正当な評価を受けるのは難しいでしょう。