Wayback Machine Downloaderを利用して、WordPress形式にて、エックスサーバーへサイト復元させる具体的な手順と方法を記載します。
取得した中古ドメインにおいて、過去データからサイト復元をすることは、過去ドメインが蓄積してきたコンテンツとの整合性、所持している被リンクとの整合性を維持しつづけるのに役立ちます。
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サイト復元手順は、公式ドキュメント Restore a Website From The Web Archive - Wayback Machine Downloader に沿って行います。
目次:
WordPressファイルをサーバーにアップロードする
Wayback Machine Downloaerによるスクレイピングが完了すると、メールで復元ファイルのダウンロードリンクとWordPressへのログイン情報が送られてきます。
復元ファイルはファイル数が大きいことが多いため、SSH経由でサーバーへアクセスしてzipファイルのままアップロード。サーバー上で展開させます。
アップロード先のパスを確認
# SShログイン
$ ssh -i ~/.ssh/your-ssh.key -p 10022 [email protected]
# パスを確認して保存しておく
$ cd /home/xs000000/yourdomain.com/public_html
$ pwd
scpでアップロード
SCPコマンドでローカルのファイルをサーバにアップ&サーバ上のファイルをDL - Qiita
$ scp -i ~/.ssh/your-ssh.key -P 10022 ~/Desktop/restore.zip \
[email protected]:/home/xs000000/yourdomain.com/public_html/
サーバー上で解凍して展開
# SSHログインしてzipファイルの場所へ移動
$ ssh -i ~/.ssh/your-ssh.key -p 10022 [email protected]
$ cd /home/xs000000/yourdomain.com/public_html
# zipを展開
$ unzip restore.zip
# .htaccessを置き換える場合はy
replace .htaccess? [y]es, [n]o, [A]ll, [N]one, [r]ename: n
# データベースフォルダの削除
$ rm -R database/
# エックスサーバー初期ファイルおよびzipファイルの削除
$ rm default_page.png index.html restore.zip
データベースの復元
エックスサーバー管理画面のPHPmyAdminを利用して、復元ファイルからデータベースのzipファイルをインポートさせてデータベースの復元を行います。
データベースとMySQLユーザーの追加
エックスサーバー管理画面のMySQL設定から下記のタブについてそれぞれの設定を実施。
- MySQLユーザ追加
- MySQL追加(MySQLデータベース新規作成)
- MySQL一覧 > 作成したデータベースにMySQLユーザのアクセス権を付与
上記の設定内容は後で必要になるため、メモしておきます。
PHPmyAdminからデータベースファイルを復元
エックスサーバー管理画面 > phpmyadminから、phpMyAdminにログイン。
ログイン情報は、先程作成したMySQLユーザ名とMySQLユーザパスワードを利用してログインします。
ログインできたら、画面左のカラムから作成したデータベース名を選択。
importタブを選択して、復元zipファイルから手元で解凍させたdatabaseフォルダ内に格納されている”yourdomain_sql.zip”ファイルをインポートします。
Browse your computerを選択し、choose fileでzipファイルをアップロード可能。
その他の設定はそのままでOKです。画面下のGoボタンをクリックしてインポート実行。
下のような画面が表示されれば正常にアップロード完了です。
インポートさせるファイルサイズが2Gを超える場合
あまりないこととは思いますが、もしアップロードさせるzipファイルが大きくアップロード制限に引っかかる場合には、下の記事を参考に、エックスサーバー管理画面 > php.ini設定から各値を調整しましょう。
アップロードファイルを大きくするには「php.ini」の設定を変更する必要があります。アップロードファイルの大きさに関わる項目は3つです。
memory_limit post_max_size upload_max_filesize
phpMyAdminのアップロードファイルを大きくする - MySQL入門 - Webkaru
wp-config.phpでデータベース情報を入力
SSH接続して、サーバー上のwp-config.phpを編集します。
$ ssh -i ~/.ssh/your-ssh.key -p 10022 [email protected]
$ cd /home/xs000000/yourdomain.com/public_html
$ vi wp-config.php
ファイル冒頭部分に下記のようなデータベース設定項目が見つかるので、それぞれを書き換えます。Database hostnameだけはそのままlocalでOK。
// ** Database settings - You can get this info from your web host ** //
/** The name of the database for WordPress */
define( 'DB_NAME', 'データベース名に変更' );
/** Database username */
define( 'DB_USER', 'MySQLユーザ名に変更' );
/** Database password */
define( 'DB_PASSWORD', 'MySQLユーザパスワードに変更' );
/** Database hostname */
define( 'DB_HOST', 'localhost' );
これで完了です!お疲れさまでした。
サイト復元させた後の注意事項
なお、サイト復元させたままの状態だと著作権上問題となる場合もあるため、該当部分を変更・削除するまではBASIC認証をかけるなどして、外部へ一般公開されないようにしておきましょう。
セキュリティ上の観点から、作業が完了したらエックスサーバー管理画面 > SSH設定からSSHを無効(OFF)にしておくと良いでしょう。
復元後のWordPressへログインするための情報は、復元を通知するWayback Machine Downloaderからのメールに記載されています。
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Category: WordPress