Adaloはノーコードでデータベース内蔵型のデスクトップWebアプリ・モバイルアプリを開発することができる初心者にもやさしいノーコードツール。Adaloの有料プラン(月額$45〜)に加入することでiOS/Androidのネイティブアプリとしてストア公開させることが可能です。
2022年6月にAdaloのプラン料金改定があり、3段階から5段階へプランが細分化されました。 月額$45のStarterプランに加入することで、Adaloで制作したアプリを1つ、ネイティブアプリとしてストア申請・公開させることが可能です
ノーコードツールでのモバイルアプリ開発は「遅い」「速度・パフォーマンスが不十分」と言われることが多いのですが、Adaloは2022年パフォーマンス改善に取り組み、十分実用にも耐えられるレベルになってきています。
Adalo’s Performance Updates で、公開アプリ自体のパフォーマンスに加えて、開発画面の速度改善も実施されていることが分かります。
数々のノーコードツールの中でも、Adaloは初心者〜中級者まで幅広くおすすめできるアプリ。【ノーコード分科会】No-Codeの「DB設計」について語ろう!~Bubble会~ でも強くおすすめされていました。
Adaloで開発したアプリでの各アプリストアへの申請は、Adaloの公式ドキュメントに沿って実施すればOK。しかし、色々とつまづくポイントも多かったり、時間を要する項目も手続きの順番のなかで説明されてしまっています。
Publishing Apps - Adalo Resources
(Adalo, Apple App Store, Google Playの手続が変更される場合があるため、原則として本記事よりAdalo公式ページの記述を優先としてください。)
そこで本記事では、Apple App Storeでの申請手順・Google Play Storeでの申請手順などのそれぞれの具体的な申請手続に入る前に、共通して必要になってくる「まず済ませておきたい時間のかかる3つの下準備」についてお伝えしていきます。
目次:
- 下準備1: 法定文書2種と問い合わせページ、アプリアイコンの作成
- 法定文書2種 + 問い合わせページを作成しておく
- アプリアイコン2サイズとダウンロード画面ヘッダー背景画像を用意しておく
- 下準備2: Apple App Store申請のためにD-U-N-S番号を新規取得しておく(法人の場合)
- 法人がApple Developer Accountを作成するには、D-U-N-S番号の取得が必須
- 東京商工リサーチ経由でもD-U-N-S番号を取得できる
- 個人・個人事業主の場合はD-U-N-S番号は不要
- Apple Developer Accountの年間支払($99/年)の登録を済ませる
- 下準備3:検証用メールアドレスの準備とアカウント削除機能設置の確認(Apple App Store)
- 下準備が済んだら、Google PlayとApple App Storeの申請ステップへ
下準備1: 法定文書2種と問い合わせページ、アプリアイコンの作成
法定文書2種 + 問い合わせページを作成しておく
下記3点のドキュメントをあらかじめ作成しておきます。
- 利用規約
- プライバシーポリシー
- 問い合わせページ(最悪、Twitterアカウントでも可)
利用規約、プライバシーポリシーの作成には下記の書籍がおすすめ。そのまま利用できるひな形も付属しています。
それすら面倒だ!という方には法律文書を自動で生成してくれる弁護士監修の法律文書ジェネレーター”KIYAC”を利用するという手もあります。
アプリアイコン2サイズとダウンロード画面ヘッダー背景画像を用意しておく
さらにアプリアイコンも先に作成しておきます。以下の2サイズを用意しておくと良いでしょう。
- 通知用アイコンとして96px × 96px
- アプリアイコンとして512px × 512px
またGoogle Play Storeではアプリダウンロード画面のヘッダー背景(Feature Graphic)を設定することができます。
1,024px × 500pxの画像を用意しておきましょう。
下準備2: Apple App Store申請のためにD-U-N-S番号を新規取得しておく(法人の場合)
法人がApple Developer Accountを作成するには、D-U-N-S番号の取得が必須
法人がネイティブアプリをApple App Storeで公開するためには、「D-U-N-S番号」と呼ばれる番号の取得申請を行う必要があります。
このD-U-N-S番号がなければ、法人用のApple Developer Accountを作成することができません。
Apple Developer Account作成の流れ: Create Your Apple Developer Account - Adalo Resources
D-U-N-S番号とは、企業法人を所在地ごとに事業所単位で識別するための、9桁の固有の数字です。D-U-N-S番号は、Dun & Bradstreet (D&B) によって番号の付与や管理が行われており、標準的な企業識別情報として広く利用されています。
D-U-N-S®番号 - サポート - Apple Developer
このD-U-N-S番号の発行には5日〜14日ほどかかる可能性があり、時間がかかるためになるべく早く番号取得申請を行っておきます。
下記資料を読んだうえ、Appleのお問い合わせ・サポートに連絡し「D-U-N-S番号を新規取得したい」と相談しましょう。
D-U-N-S番号が取得できたら、Apple Developer Accountを作成しておきましょう。
東京商工リサーチ経由でもD-U-N-S番号を取得できる
万が一、Appleのほうで「取得自体をサポートしていない」と言われた場合には東京商工リサーチにて取得申請を行う必要がある、との情報がありましたが、実際にはAppleサポートから取得を行うことができました。
※ 東京商工リサーチ経由でのD-U-N-S番号新規取得は3,300円ほどの料金がかかります。
個人・個人事業主の場合はD-U-N-S番号は不要
個人・個人事業主としてアプリを公開する場合にはD-U-N-S番号は必要ありません。下記ページからApple Developer Programへの登録が可能です。
登録する前に - Apple Developer Program
Apple Developer Accountの年間支払($99/年)の登録を済ませる
D-U-N-S番号を取得して無事にApple Developer Accountの承認が降りたら、Apple Developer Accountにログイン。
年間支払($99/年)の登録を済ませると、48時間程度でApple Developer Accountの作成が完了します。
下準備3:検証用メールアドレスの準備とアカウント削除機能設置の確認(Apple App Store)
アプリ公開の申請を行なう際、下記が必要になります。
- ユーザー登録・ログインがあるアプリには、Apple, Googleが検証するために検証用テストユーザーのメールアドレス・パスワードを準備しておく必要がある
- Apple申請用・Google申請用にそれぞれ一つずつログイン情報を準備しておきましょう
- ユーザー登録できるアプリには、ユーザー自身の手でアカウントを削除できる機能が必要(Apple App Store)
下準備が済んだら、Google PlayとApple App Storeの申請ステップへ
ここまでの下準備が完了したら、 手続として大きく時間がかかるものは完了です。
Google Play Store, Apple App Storeそれぞれの具体的なアプリ公開申請ステップへと進みましょう。
始めての方は、まず比較的かんたんなGoogle Play Storeのほうから進めていくことをオススメします。
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- 下準備1: 法定文書2種と問い合わせページ、アプリアイコンの作成
- 法定文書2種 + 問い合わせページを作成しておく
- アプリアイコン2サイズとダウンロード画面ヘッダー背景画像を用意しておく
- 下準備2: Apple App Store申請のためにD-U-N-S番号を新規取得しておく(法人の場合)
- 法人がApple Developer Accountを作成するには、D-U-N-S番号の取得が必須
- 東京商工リサーチ経由でもD-U-N-S番号を取得できる
- 個人・個人事業主の場合はD-U-N-S番号は不要
- Apple Developer Accountの年間支払($99/年)の登録を済ませる
- 下準備3:検証用メールアドレスの準備とアカウント削除機能設置の確認(Apple App Store)
- 下準備が済んだら、Google PlayとApple App Storeの申請ステップへ
Category: No-Code | ノーコード