新進気鋭!日本ではマイナーな海外ノーコードツール集

最新の更新日
Mar 25, 2022 4:26 AM
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英語圏では比較的話題になっているものの日本ではあまり知られていないだろうノーコードツールをご紹介します。もちろん日本でも利用可能。日本国内ではAdalo, Glide, Bubble, FlutterFlow, Webflow, Airtable, Integromatあたりが有名ですが、それ以外にも新進気鋭で優秀なノーコードツールが海外では多く出てきています。

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ソースコード含め全てエクスポート可。React NativeベースでモバイルアプリをNoCode開発。”draftbit”

個人的にはまずdraftbitを推したいと思います。本格的なモバイルアプリをノーコードで開発、ネイティブアプリとして公開するなら、draftbitかFlutterFlowというのが昨今のノーコードの潮流。

より簡易的にパパッと作るならAdaloGlideが良いでしょうが、本番運用としては怖いところ・速度面での不満があります。draftbitやFlutterFlowはそれぞれReact, Flutter製アプリとしてApp Storeへの純正アプリ登録・公開まで可能となります。

draftbitの特徴

ソースコードを含めてエクスポート可能な、モバイルアプリ開発のノーコードツール。

ワンクリックでネイティブアプリとしてApp Store, Google Playに公開まで可能。

日本国内だと比較的有名なノーコードツール、Flutter製ネイティブアプリが作れるFlutterFlowに似たサービス。

draftbitはY Combinatorに承認され支援をうけているプロジェクトでもある。(FlutterFlowと同様)

DraftbitとFlutterFlowの大きな違い4点

対するdraftbitはProduct of the Dayの1位を2019年の12月28日に獲得しています。

つまり、プロダクト自体の新しさでいうとFlutterFlowのほうが新しいサービスといえます。 しかしdraftbitもコミュニティフォーラム内で、持続的・活発にアップデートが実施されています。

Draftbitは下記4つの特徴がFlutterFlowと大きく異なります。

以下、DraftbitとFlutterLowの大きな違い4点について。それぞれ説明していきます。

1: draftbitはReact Native製

FlutterFlowがその名のとおりFlutterベースなのに対して、draftbitはReact Native製です。

2: 最小の有料プラン($39/月)でもiOSアプリ・Google Playの「ワンクリック公開」が可能

ミニマムであるNo-Code planが月額$39。つまり、月額39$の契約でiOSおよびAndroidに対応したネイティブアプリをノーコードで開発、両アプリストアに公開することが可能です。

FlutterFlowでネイティブアプリをアプリストアに公開するのには最上位のPro Plan($70/月)が必要となります。

初心者にも良くおすすめされるノーコードのアプリ開発ツール”Adalo”においてさえ、ネイティブアプリとして公開させるには月額$50かかります。

参考タグ:

ネイティブアプリをApple StoreおよびGoogle Storeで公開できるノーコードツールとしては、Draftbitは最も低い価格帯の部類となるでしょう。

3: データベース接続の簡単さと多様さ

Draftbitであれば外部データベースを利用する際に、自動的につないでくれる。多くの既存のDBサービスから選択することが可能。

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DraftbitではAirtableやWebflow, BubbleやXano, WordPressとRest APIで接続可能。

また、Sheetyを介してGoogle Spread SheetをAPI化すればDraftbitとGoogle Spread Sheetを接続できます。

他方、FlutterFlowはFirebaseがデフォルトで固定。Firebaseの接続に限定していえば、FlutterFlowのほうが簡単に実施できるでしょう。

他バックエンドデータベースとAPI接続したい場合には手動で接続させる必要がある。またAPI接続機能を利用するには有料プランに加入する必要あり。

参考: supabaseとの連携を考えるなら、フロントエンドはTetaを検討

Tetaは最新すぎて、まだ情報も少なく本番運用に耐えうるのか、ベンダーが開発終了しないか不安な面も大きく感じます。が、これからに期待できるノーコードツールの1つ。

実際にTetaをすこし触ってみたのですが、ある程度進めていたところでブラウザが頻繁に落ちる現象に襲われてしまい、断念しました…!

Windowsではデスクトップ版アプリもあるようなので、デスクトップアプリから開発するほうが開発体験は良いのかもしれません。

4: draftbitの開発画面はシンプル

開発画面においては、FlutterFlowではプロユースを意識していることもあり設定可能項目が多い分、パネルの箇所も増えて複雑。(下画像。右側にタブがありコンポーネントごとの設定項目が多い)

FlutterFlowの開発画面
FlutterFlowの開発画面

対するdraftbitは、開発画面がFlutterFlowに比べるとシンプルかつ非エンジニアにも比較的分かりやすい開発画面となっています。(あくまで個人的感想)

Draftbitの開発画面は「モバイルアプリ版Webflow」

draftbitの開発画面
draftbitの開発画面

draftbitのカラム構成などはWebflowの開発画面に非常に近いイメージ。

ただし、モバイルアプリ開発を想定しているため、スマートフォン画面のビューとなっていることがWebflowとは異なる。

レイアウト方式でflexboxを利用していたり、CSSに基づくレイアウト指定が可能。

まさしく、「モバイルアプリ版Webflow」のような感触。

ただし、Web上の声は”FlutterFlowのほうがUIとして分かりやすい"という声が多く感じました。個人的にはWebflowやSTUDIOなど、Webサイト制作用のノーコードエディタに慣れているためかもしれません。

開発画面UIは好みが分かれるところかもしれません。

draftbit, FlutterFlowともにソースコードのエクスポートが可能

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draftbitでは開発したアプリの全コードがダウンロード可能。

これはFlutterFlowにおいても同様にソースコードのダウンロードが可能です。

またdraftbit自体も完全なオープンソースソフトウェアとして開発されており、ベースとなるライブラリや言語もオープンソースのものが選択されているようです。

Draftbitはコミュニティ・フォーラムが活発

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Figma, Adobe XDによるデザインをそのままアプリのフロントに!”Bravo Studio”

Bravo Studio: FigmaまたはAdobe XDでフロント画面をデザイン。そのまま公開まで!

Bravo Studioは、FigmaまたはAdobe XDでフロント画面をデザインし、実在するデータとあわせて表示させることが出来るプロトタイピングツール。

FigmaやAdobe XDの操作に慣れている方であれば、他のノーコードツールと比べて大幅に学習コストが小さくなることになります。

FigmaやAdobe XDで自由度高くデザインを行ったものを、そのままプロトタイプアプリとしてローンチできるフロント側デザイン性の自由度が強み。

参考: 同じくFigmaを利用してフロントを構築する”AWS Amplify STUDIO”について

他にFigmaでフロントをデザインするツールとして、先日AWSからAWS Amplify STUDIOがローンチされ話題になりましたが、こちらはあくまでAWS Amplifyの中で効率的にフロントを生成するための一機能。

細かな修正は当然コーディング・プログラミングが必要。またデプロイ作業も別途必要になります。

またAWS Amplify STUDIOの利用においてはコンポーネント思想を理解したうえでFigmaでデザインを行う必要があり、Figmaの操作およびコンポーネント設計について習熟している必要があります。

Bravo Studioのバックエンドとして、AirtableをはじめとしたREST API形式での外部データベースとの接続が可能

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AirtableやZapier、Webflowなど、RESR API形式でAPIが公開されている外部ツールとの連携が可能。

Bravo Studioそれ自体はユーザーログイン機能をもちませんが、FireBaseと連携させることでログイン機能を実装させることが出来るようです。

また、Airtableとの連携ではベースの共有読み取りURLとAPIキーを入力するだけで、ベースがもつテーブルをListとDetailの形式ですべてFetchしてくれるのも大きなポイント。

Adaloなどでは通常、テーブルごとにAPIキー等の情報を1つずつ入力していく必要があるため、非常に煩雑。

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上の画像ではGET形式のみですが、有料プランを契約することでPOSTなど他の形式でもアクセスすることが可能です。

プレビュー確認できるOS・Android (Google Play) 用アプリがある

Bravo Vision と呼ばれるiOS・Android用アプリをスマートフォンにインストールすることで、手元の実機でプレビュー画面を確認することが出来ます。

可視化されたデータベースでアプリを構築 “AppMaster.io”

AppMaster.ioの状況

安藤さんのツイートで知りました。

ただし、調べたところ海外でもそこまで人気があるかどうかは微妙なところで、WebおよびYouTubeではそこまで情報が見つかりませんでした。サービスの継続性が少し不安なところではあります。

ただおっしゃられている通り、海外ノーコード「コミュニティ」では状況が違っているのかもしれません。

AppMaster.ioの特徴

ER図のような形でデータベースの構築が可能。カラムの型指定もできる。

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「モジュール」と呼ばれる機能のパッケージにおいて、マーケットプレイスでの販売が充実している。

WordPressのプラグインのようなイメージ?

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データベースのテーブルごとにREST API形式でエンドポイントが設置されている。

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価格がやや高額なのが唯一のネックか

ネイティブアプリ化・バックエンドをAWSやGCPに変更することができるStartUpプランが月額$165。その1つ上のProfessionalプラン(月額$249)においてはソースコードのエクスポートも可能です。

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ただし、無料プランにおいてもPWAとして通常のブラウザを介するWebアプリとしては公開可能なので、作成したアプリが収益を上げることが見込まれる段階になってからStartUpプラン以上を検討しても良いでしょう。

何でも出来すぎて、複雑になる傾向

AppMaster.ioでは、いわゆるIF文などを「ビジネスロジック」として定義・制御できます。また1つのビジネスロジック内で異なるビジネスロジックを呼び出すこともでき、様々なことが行える一方で、ビジネスロジックが複雑になる傾向があります。

ノーコードで複雑な処理を含めて定義できることは素晴らしいことと思いますが、複雑になったロジックの管理に少しコツが要りそうだなと感じました。

生涯無料ですべての機能が利用できるノーコードツール”AppGyver”

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利益または資金調達が不十分な企業、団体は生涯無料で利用可能

利益または資金調達が$10 Million (USD) 未満の企業・団体は生涯無料(!)で利用可能。

条件金額について、年間か累積かは不明

Webアプリとネイティブアプリの双方をサポートしている

詳細は未確認ですが、AppGyverはデータベースを共通でWebアプリとネイティブアプリの双方に対応させることが可能なようです。

AppGyverのその他の特徴

ドラッグ&ドロップでコンポーネントを配置できる

やや無味乾燥なエディタ?

Firebaseと連携できる

Firebase Storageを利用可能

Authの手段としてFirebaseを利用可能

Google Cloud Messagingを利用してプッシュ通知可能

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SaaSやChrome拡張機能をノーコードで開発 ”Bildr”

UIが分かりやすいバックエンド特化のノーコードツール ”XANO”

バックエンド機能に特化したノーコードツール。

バックエンドに主眼を置いたノーコードツールについては下記でも解説しています。

Stacker

Airtable用に特化したフロント構築ツール “Softr”

Airtableに特化したフロント構築ツール。

レスポンシブデザインに対応して作成することが可能ですが、どちらかというと「Airtableのデータを利用して表示させる『Webサイト』」の側面が強いです。(モバイルアプリではない) そのため、ネイティブアプリ化させる等の機能はありません。

ユーザーテーブルのみSoftrが保持するようになっていて、ログインを必要とする会員制サイトを作成することができます。(有料プラン)

データドリブンにWebサイト・アプリを開発 "Sktch.io"

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