noteは情報発信したい人にとって、書きやすく、気軽かつ成果の出やすいメディア。noteでのコンテンツ運用・メディア運用には多くのメリットがあります。
クライアント様からもしばしば「自社サイトとnote、どっちで運用するのが良いの?」とご質問いただくことが多いです。
回答としては一概にどちらが良い、ということはなく、やりたいこと・運用体制・目指すマネタイズ手法・エディタへのこだわりによって様々。
本記事では、noteにおけるメリットやエディタの使いやすさなどに触れながら、noteと自社サイト運用、オウンドメディア運用としてはどちらがおすすめなのかについてお伝えをしていきます。
目次:
note運用における3つのメリット
- note内からの集客が見込める
- note内で投稿することによって、メール配信・おすすめ記事などで紹介され、note内ユーザーの目に留まりやすくなります。
- SEOで初速が出やすい
- noteのドメインはSEO上かなり強く、noteドメイン内で自社メディアを展開することでnoteのもつドメインパワーを借りることができます。
- エディタの使い心地が良い
noteエディタの使い心地
細かいところまで配慮が行き届いた書きやすいエディタ
細かいところまで行き届いていて、たとえばよくある「ブロック内での改行」ですが、noteではShiftキーを押すことなく、通常のEnterのみでブロック内改行が可能です!
マークダウン記法にも対応
マークダウン記法にも対応しているのが嬉しい。
すべてを確認したわけではありませんが、見出し2, 3、番号つきリスト、箇条書きリストなどへの対応が確認できました。
スラッシュコマンドにも対応
Notionで有名な記法となったスラッシュコマンド(マジックコマンド)。スラッシュを入力するだけで様々なメニューを呼び出すことができます。
noteもこの方法に対応しており、様々な動作を行うことができます。
軽快に動作するバージョンコントロール機能
少し驚いたのが、バージョンコントロール機能。WordPressやNotionでも同様の機能がありますが、非常にスムーズに動作します。
ただし、込み入った機能までは未実装
- ドラッグ&ドロップの動作が不安定
- noteカイゼンには対応と記述がありましたが、自分の環境ではマウスカーソルによるドラッグ&ドロップは確認できませんでした。(ホバー用マークが出ず掴めない)
- キーボードによる段落入れ替えはできる(Command + Shift + 矢印キー)
- ライティング時のダークモードには非対応
- ただし、非公式な方法で対応させることは可能です。
- Notionでいうメンション(@)コマンドや、ほか記事の参照・呼び出しには非対応
noteがおすすめなケース
ポジション面から
- 個人・個人事業主などで認知・知名度が低い場合
- 新規設立法人
マネタイズ・獲得したい成果面から
- マネタイズをnote上で行う場合
- 記事販売
- 記事定期購読(サブスクリプション)
- マネタイズが「問い合わせ」から発生する場合で、素早く成果・認知を得たい場合
- 見込み客リスト(メールアドレス)を獲得したい場合
スピード・運用面から
- 短期間で成果を得たい場合
- noteドメイン配下のサブディレクトリでメディア展開が可能
- とりあえず素早くブログメディアを立ち上げたい場合
自社サイトでのメディア運用がおすすめなケース
ポジション面から
- 一定の設立後年数が経過した法人
- 書籍出版・論文執筆・メディア出演などで認知度・知名度の高い個人・法人
マネタイズ・獲得したい成果面から
- note上以外の方法でのマネタイズを検討している場合
- 物販・EC
- ただし、noteにおいてもストア機能というものがあり、noteと併用することができる クリエイターがECサイトで販売する商品をnote上で一覧表示できるようになりました|note公式
- ブランディングを重視した認知を得たい場合
- noteはシンプルな記事メディア
スピード・運用面から
- 初期は刈り取りができずとも、効率の良い集客チャネルを時間をかけて育てていきたい場合
- エディタや書き心地に強いこだわりがある場合
- 効率的な運用体制を組みたい場合
- 権限管理
- 公開前確認ワークフロー
- 広告運用と連動させた記事メディアを運用したい場合
- メモ・アウトライナーを兼ねたコンテンツ運用をしたい場合
noteと自社サイト、両方で同じコンテンツを投稿するのはNG?
結論としては、noteと自社サイト、両方で同じコンテンツを投稿することはおすすめしません。SEO面から重複コンテンツとしてペナルティを受ける可能性があるからです。
それでは2メディアで同一内容として運用していきたい、という場合には、noteのほうを主たるメディアとしてCanonicalタグで正典として指し示すようにしましょう。
自社メディアのほうの記事内metaタグにCanonicalタグを設置。同一内容となるnoteページへURLを指定します。
How to Specify a Canonical with rel="canonical" and Other Methods | Google Search Central | Documentation | Google for Developers
完全にサイト単位でほぼ同一となる場合には、サイト全体のmetaタグにCanonicalとして設置しても良いかもしれません。
noteや自社サイトでの公開をする場合でも、Notionでのコンテンツ管理はおすすめ
初速がつきやすくコミュニティ内のユーザーから集客できるnoteでブログ運用する場合や、WordPressなどで制作された自社サイトでメディア運用する場合のどちらにおいても、メモ・アウトライナーとしてNotionを併用することはオススメです。
日々のアイデア出しやアウトライナーとしてはNotionを活用しつつ、完成版の公開先や下書きの作成先としてnoteや自社サイトと併用していくとコンテンツ運用がうまく進むかもしれません。
いいとこ取りの方法として、Notion上のコンテンツをそのままWebサイトとして公開・運用する、という方法もあります。
さまざまな方法・選択肢があります。当方もNotionベースでのWebサイト制作の実績・経験がございますので、ご検討されている方はお気軽にご相談ください。
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Category: SEO Tags: ライティング | Notion