しかし、「よりリッチな表現を行いたい」「Webサイトとしてクオリティを高めていきたい」という場合には、WebサイトのすべてをNotionで作る場合にはどうしても限界があります。 また、 super.so はSEO効果の最大化をうたっていますが、必ずしも完璧であるとはいえません。
参考: Super.so × NotionブログのデメリットとテクニカルSEO面2つの不満
そこで、変更・更新が不要な部分はノーコードWeb制作ツールや通常のコーディング、Next.js製アプリケーションを活用するなどでWebサイトを実装する方法があります。
恒常的に変更を行っていきたい部分はAPIを介してNotionからコンテンツを更新していく形です。
フロントは別途Web制作を行い、Notionを裏側のヘッドレスCMSとして活用する構成。
NotionはAPI接続が可能なので、フロント側がAPI開放しているものであれば何でも活用できることができます。
本記事では、NotionをヘッドレスCMSとして活用するためのさまざまなフロント構築ツールをお伝えしていきます。
目次:
ノーコードツールSTUDIOで手早くWebサイトを構築し、Notionからコンテンツを更新
最近話題のノーコードツール”STUDIO”でWebサイト全体を制作し、部分的にNotionを活用できます。
STUDIOは大変使いやすく美しいデザインを素早く制作することができるノーコードWeb制作ツール。おそらくこの構成がすばやく構築でき、最も簡単です。
STUDIOは2022年9月にAPI機能を公開し(現在はβ版)、”NotionやmicroCMSなどの外部、サービスとの連携が可能” になりました。
待望のAPI連携機能が遂にリリース。 Notion、microCMSなどの外部サービスとの連携が可能に! | STUDIO Blog
上の記事内でNotion APIの活用事例として、Notion APIを使った定期イベントのポータルサイト”Notion座談会”がご紹介されていました。
TOPの「配信予定」、アーカイブページ部分にNotion APIとの接続を利用しています。
下の記事では、NotionとSTUDIOの具体的なAPI紐付け方法がステップバイステップで画像つきにて解説されています。
STUDIOで作成したWebサイトにNotionページをブログ記事(お知らせ記事)投稿として反映させていくことができそうですね。
STUDIOのCMSも大変使い勝手が良いのですが、Notionの便利なマークダウン記法やスラッシュコマンド、@を用いた内部リンク検索呼び出しやテキストハイライトからのリンクページ呼び出し検索(SEOにはこれが効きます…!)など、ライティング体験に関してはNotionに軍配があがると考えています。
STUDIOの美しいWebサイトとNotionのコンテンツ更新・運用力が組み合わされば、きっと素敵なWebサイトが出来上がることでしょう。
特にコーポレートサイトの場合で、日々のコンテンツ更新はNotionから行いたい、という場合にはこのSTUDIO × Notionの構成が最もコスパの高い構成となるはずです。
海外ノーコードWeb制作ツール”Webflow”とNotionを紐付け
国内では採用事例は少なめですが、海外で”WordPressの代替ツール”として名高い”Webflow”というノーコードWeb制作ツールがあります。
参考: 脱WordPressのための代替ノーコードツール・ヘッドレスCMS
WordPressは「プラグイン」という独自エコシステム内に閉じた形(とはいえ巨大ですが)でのカスタマイズを前提として進化してきましたが、WebflowはAPI接続を用いた外部サービスとの連携を得意としています。
そのため、STUDIOと同様にフロントをWebflowで制作、更新コンテンツをNotionから反映させるという構築をとることができそうです。
ただし、STUDIOのように公式がNotionサポートを明言しているのではないため、実装には多少の手間がかかりそう。
Make(旧Integromat)というiPaaSツールを利用してNotionからWebflowにコンテンツ反映できた、と動画で報告している記事がありました。
こちらのページにもNotionからWebflowに更新反映させる方法がまとめられています。
参考タグ: Webflow
高度なカスタマイズまで実装できる。Notionをサイト化・ブログ化するためのNext.js製アプリケーション
コーディングによってフロントを実現させる場合においては、Next.js製の便利なアプリケーションがいくつか公開されています。
非エンジニアの方の場合は下記はすこし難しいかもしれませんが、そのぶん柔軟なカスタマイズが可能です。
以下、Notion接続のためよく利用されていると思われるNext.js製のアプリケーションです。
Notion-blog-nextjs
Notionをブログ化して自由にカスタマイズ"Notion-blog-nextjs"
非エンジニアの方向けにチュートリアル記事が公開されています。(↑の記事を参照)
easy-notion-blog
職業プログラマでなくてもカスタムNotionブログを手早く公開!easy-notion-blog
職業プログラマではない方の向けに、よくある質問が公開されています。
Notionを高速なWebサイトとして公開できる”astro-notion-blog”
上記、eaxy-notion-blogと同じ開発者の方から、速さを求める人のための高速Notionブログ開発キット”astro-notion-blog” が公開されました。
2023年人気の高い、静的サイトビルダーであるAstroを活用したツールです。
AstroはNext.jsよりもシンプルな機能のため、非エンジニアの方にもおすすめできるのではないでしょうか。実際、astro-notion-blogのユーザーの中には職業プログラマーではない方も多いようです。
astro-notion-blogの詳細は 職業プログラマでなくてもカスタムNotionブログを手早く公開!easy-notion-blog の記事の中に詳細を言及しています。
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Category: Notion
Tags: Notion | STUDIO | Webflow | No-Code | CMS一般