Notion ブログ, Notion SEO
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以前のWordPress製ブログ: 魔法使いのWebマーケティング からNotion製ブログに移行して、実に約2年の月日が経ちました。本ブログはNotionで作成した記事をSuper.soによって公開しています。
NotionのSum機能で公開した記事数をカウントしてみると、この2年間で121の記事を公開できたようです。さらに、公開した記事の定期的なリライトを行ってきました。
Super.so × NotionブログのデメリットとテクニカルSEO面2つの不満 で解説しているように、Notionは決してSEO面で100点のツールとは言えません。しかし、下記のようなSEO成果を出すことができました。
- 30以上のキーワードで1位を獲得(一定の検索ボリュームのあるキーワード)
- 度重なるGoogleのコアアルゴリズムアップデートで一切悪影響を受けない。むしろ好影響を受けてきた
本記事では、Notionで2年間ブログライティングをしてきたSEOにおける成果を発表・公開したいと思います。
結論としては、下グラフのように順調な上昇推移となりました。アルゴリズムによって悪影響を受けることなく一定の検索ボリュームのある1位キーワードを30以上獲得、という成果です。
ビジネス系キーワードが多いことから、月〜金までの平日はクリック数が多く、土日は少なくなるために細かく谷のあるグラフとなっています。長期的な推移でみたときに継続して右肩上がりとなっていることが分かります。
目次:
SEOファーストではなく、「記録を公開する」という気持ちで情報発信してきた
一点考慮していただきたいのは、本ブログは決してSEOファーストによって書いてきた訳では無い、ということです。本来、SEOを第一目標に掲げる場合にはキーワード調査や頻繁な順位計測を行ってPDCAを回していくものですが、本ブログはあくまで「自身の業務やクライアントからの依頼において調べたこと の記録」として運用しています。
その意味では公開マニュアルのような立ち位置になりますが、企業における日報・週報のような側面も持ち合わせていると思います。SEOファーストではないが、可能な範囲で情報発信を続けていきたい企業様・個人様のご参考にもなると思います。
また、毎日・毎週などの定期的な運用はしていませんでした。あくまで「この手順・情報は書き留めておきたいな」という緩い運用です。そのためライティング・新規記事作成のペースには非常にムラがあった状態です。
ただ、過去情報をNotion上・Webサイト上から見る機会は割と頻繁にあり、そこで読み返したときに気になったポイントや変更のあった点については都度リライトするという運用スタイルでした。
Notionブログでも上位1〜3位がとれるように(2022/10/13: 約1年後)
2022/10/13: いくつかの記事で平均1位〜3位をとれるほどにはSEO評価がついてきました…!キーワード調査はほとんどしていませんし、ガッツリSEOを意識して記事更新している訳ではないので、特に狙わずに自然に上位表示できているのはすごいです。
ビッグキーワードは全然取れていませんが、ミドルキーワード程度ならチラホラという状況です。
@コマンド(メンション)による素早い内部リンク構築がSEOを加速
割としっかりと調査し裏付け・参考情報のあるコンテンツになるようにはしているのですが、Notionの意味合いでいうと@コマンドによって、ライティングの最中にNotion内記事検索からページリンクを素早く設置できることが大きいです。
ライティングしているページ上で検索ボックスを開くことができ、また検索結果表示も素早い。思考を途切れさせることなく内部リンクを構築していくことが可能になりました。
自身のNotionデータベースのなかから瞬時にキーワード検索を行い、合致したページを関連記事のような形でかんたんに設置できます。このことが、関連ページ同士の関連性を蜜にし、適切な内部リンク構築に一役買っているのだと思われます。
Notionによるリライトのしやすさがフレッシュネス評価につながる
さらに昨今では、SEOにおいて「フレッシュネス」の評価比重が高まっている、と言われています。
フレッシュネスとは、「いかにその記事が新鮮か?」「更新され、最新情報へとメンテナンスされているか?」という、更新日時を1つのシグナルとしたSEO評価指標です。(公式にはシグナルとはされていません。あくまでSEO関係者の体感指標です。)
この点、Notionによる運用は「リライト」が大変やりやすいです。キビキビとした素早い動作、デスクトップアプリとして手元にあるように感じられること、素早く該当の記事にたどりつけること、心地よいライティング体験などの要素によって、記事のメンテナンスコストを低く感じることができます。
たとえばWordPressで記事を書いてしまったら、公開後はもうその記事は触りたくないですよね…!
事実、私の以前のWordPress製ブログでは、リライトを実施することはほとんどなく、あっても1記事につき1, 2回という程度でした。
WordPressのもっさりとした動作と、エディタ操作のしづらさ、内部リンクの参照しづらさ、データが手元になくWeb上にあるという感覚などが、気軽にリライトをしようという気持ちを阻んでいたように感じます。
オールインワンでWebサイトを制作できるツールとしてWordPressは未だ有効なツールであることは認識していますが、「記事投稿」という意味においては非常にライティング体験が良くない、という事実が存在していると思います。
Notionブログで複数キーワードで上位表示、アルゴリズム変動をものともせず(2023/11/12: 約2年後)
2023年はSEOにおいてヘルプフルコンテンツアップデートや複数回に渡るコアアップデートなど、大きなアルゴリズム変動のある年でした。
参考: 2023年後半のSEO各アルゴリズムアップデートについて解説
しかし本ブログはコアアップデートによる良い影響を受けこそすれ、悪い影響を受けることは全くありません。
冒頭での再掲となりますが、以下の推移グラフは本ブログの2023/11までの16ヶ月間のクリック数推移です。
ビジネス系キーワードが多いことから、月〜金までの平日はクリック数が多く、土日は少なくなるために細かく谷のあるグラフとなっています。長期的な推移でみたときに継続して右肩上がりとなっていることが分かります。
Notionによるブログ運用はスピーディーな公開と頻繁なリライトを促す
以上、2年間の振り返りでしたが、SEOファーストでないにも関わらず一定のSEO成果を出すことができたのは、以下のポイントがあったと思います。
- 気持ちの良いライティング体験で、「書く」ということのハードルを下げる
- 効果的な内部リンクを構築し、記事のプレゼンスを高める
- 定期的なリライトを実施し、ユーザーにとって正しく新しい情報を届ける
内部リンクについて参考: 内部リンク可視化ツールで分かりやすいSitebulbを使ってみた(テクニカルSEO)
以上を可能にさせてくれたのは結局のところ、Notionによる心地よいライティング体験でした。「Webで公開させる記事のライティング」という意味でいうと、これほどまでにユーザー体験のよいエディタは他にないと感じます。
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カテゴリ: Notion