Notion ブログ, Notion SEO
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NotionをWebサイト・ブログとして公開する4つのメリット。最高のライティング体験と高速表示 でも書いたとおり、Notionはエディタが素晴らしく、書いていて心地よいライティング体験を得ることができます。 しばらく「Notion最高!」と思ってガシガシと記事を書き続け、気がつけば公開記事は今や80記事を突破しました。
しかし、Notionを公開してくれるツール Super.so を活用してのWebサイト運用は、SEO上100点であるということはできませんでした。
以下、Super.so × Notion でブログとして運用してみた際の問題点と、テクニカルSEO面での不満を2つ挙げていきます。
実は、本記事を執筆した2021年11月ころには、テクニカルSEO上の問題点として4つのポイントを挙げていました。しかし1年経過した2022年11月時点において、うち2つの問題点が解決され、テクニカルSEO面でみられる主な問題としては2つへと減ってきています。
以前はSEO面で胸を張っておすすめできる公開ツールではなかったのですが、上記改善によって特にテクニカルSEO面ではほとんど気にならないレベルまで来ていると思います。
それでもWordPressと比べるとSEO面で劣るポイントは確かにありますが、Notionのコンテンツ運用のしやすさとSEOを両立させたいならば、Super.so × Notionによるサイト公開は第一候補としても良いのではないでしょうか。
目次:
- Notionブログは記事がぜんぜんインデックスされない…!
- 新規ドメインであることもインデックスされにくい要素の一つ。Notionだけが悪い訳ではない
- WordPressと比べると、Notion製ブログは明らかにインデックスされるスピードが遅い
- テクニカルSEO面からのNotion製ブログ不満点2つ
- 1: 構造化データが自動的に生成されない
- 2: 一覧ページ(データベースへのビューリンク)が二重に作成されインデックスされてしまう
- ギャラリーカードのアンカーテキストがない → aタグできちんとマークアップされるようになりました!🎉
- サイトマップ・パンくずリストでの不満 → 解決しました!🎉
- Notion執筆時での不便: カテゴリ・タグ・関連記事の作成に手間がかかる
- カテゴリとタグの使い分け
- Notion標準では、カテゴリとタグを両立させることはできない
- フィルタによってカテゴリを絞り込んだビューを保存しておくことで、関連記事セクションは比較的かんたんに手動作成が可能
- 仮にサイトを売却(サイトM&A)することになった場合、やや譲渡しにくい・評価が下がる可能性
- テクニカルSEOで満点でないとしても、Notionのライティング体験は最高。もうWordPressには戻れない…!
- テクニカルSEOで100点と言えなくとも、Notionの心地よいライティング体験は手放したくない!
- 2年間Notionをブログとして運用したSEOの成果
- Notionによるブログ運用は、いくつかのテクニカルSEOマイナス面を補って余りあるSEO効果をもたらす
- SEO分析やSEO改善施策について、お気軽にご相談ください
- PodcastでもNotionブログのデメリットとテクニカルSEO面の不満について語っています
Notionブログは記事がぜんぜんインデックスされない…!
Notionブログの大きな問題。それは、Notionで書いたブログはほとんどインデックスされないのです…!
Search Consoleで確認したところ、40記事を公開した時点では、インデックスされているのはTOPページも含めてわずか6記事のみ。悲しすぎます…!
2022/08/23追記: Notionサイトを立ち上げて1年以上経った現在では、ほぼすべての記事インデックスされるようになってきました。単純にSEO上でいう「ドメインパワー」が弱かっただけの可能性があります。
ただし、 WordPressで完全新規ドメイン・新規サイトで立ち上げた場合に比べて、やはりインデックスされるまでのスピードは遅かったなと感じています。
このあたりは、中古ドメインを利用するなどしてドメインパワーが強い状態でスタートするか、Indexing APIを用いて素早くインデックスさせるようGoogleに知らせる等の工夫が必要でしょう。
2022/11/30追記: 現在においても、新規記事はなかなかインデックスされづらい状況です。新規記事を書いて公開しても、3週間ほどインデックスされない状態となっています。
Search Consoleで”Request Again”を実施し、手動でクロールリクエストを行なうという手もありますが、あまり現実的ではありません。
そこで、効率良くいち早くインデックスさせる手段として、Notion製サイトでは GCPの"Indexing API"を利用することを検討する必要があるでしょう。
参考: Indexing APIでサイト更新を素早くGoogleに知らせ、インデックスを加速させる!
後述しますが、Search ConsoleでのXMLサイトマップ提出の承認がしばらく「保留中」となってしまいます。インデックスを早めさせる方法として、Indexing APIを利用することが技術的な第一選択肢となりそうです。
そもそも当初は Wraptas でNotionをブログとして公開したのですが、あまりにインデックスされないためにNotion公開ツールを高速・SEO訴求の強い Super.so へ切り替えた経緯があります。
しかしWraptas・ Super.soどちらにしても、インデックスされないという状況は変わらず。この点は公開用サードパーティツールの差が要因ではないようです。
後述するテクニカルSEO面での不備に加えて、Notion製ブログでは記事ページにメニュー等を設置しづらく、内部リンクを設置しにくいという点もインデックスされにくい要因として挙げられそうです。
関連タグ: Search Console | SEO | Super.so | Notion
新規ドメインであることもインデックスされにくい要素の一つ。Notionだけが悪い訳ではない
インデックスされづらいのは、完全にNotion製ブログだけのせいではありません。
今回は
- 完全新規ドメイン
- 被リンク(被リンク設置元ドメイン)がまだ1桁
という状態でした。
中古ドメインについて参考: 中古ドメイン5つの購入方法と損しないための選び方・見分け方について
また、サイトの品質も下記が要因で高いものとはいえません。
- メモ書き・アウトラインのみで公開しているページもある
- 完全に業務メモやアイデアベースでの公開となっており、検索キーワードは意識していない
しかし、そもそも全然インデックスされてないので、品質うんぬん以前の問題かと思います。
WordPressと比べると、Notion製ブログは明らかにインデックスされるスピードが遅い
上記のように完全新規ドメインであることを考慮にいれても、WordPressで公開・投稿しているときに比べて明らかにインデックスされるスピードが遅いことは事実。
私の以前のブログ: まほウェブ | 魔法使いのwebマーケティング はWordPress製なのですが、やはりインデックスされるスピード、実際に検索結果に上位表示されている記事数は段違いです。
こう思うと、WordPressがSEOに強いと言われる所以も分かる気がしますね…!なんだかんだでSEO面では安心感が強いです。
WordPressそのものの構造もありますが、さまざまなSEOプラグインがインデックスさせるスピードのために役立ってくれます。
たとえば、WordPressの有力なSEOプラグインにRankMathがあります。RankMathはGoogle(GCP)の提供するIndexing APIを利用しており、記事を作成・更新すると即座にGoogleにフェッチ依頼=クロールに来るように依頼 をしてくれます。
一般的にはRankMathよりAll in One SEOプラグインのほうが有名でしょうが、たびたび重大なセキュリティ脆弱性が報告されているのと、オーバーヘッドが大きくサイト表示速度の点でもマイナスが大きいので、個人的にはAll in One SEOは非推奨です。
Rank Math - Best Free WordPress SEO Tools in 2023
Rank Math WordPress SEO plugin will help you rank higher in search engines. DOWNLOAD for FREE this plugin today to optimize your WordPress website for higher rankings and more traffic.
rankmath.com
RankMathでのフェッチ依頼は、Search Console上で手動で”Request Indexing”を行うことと同じです。 更新のたびにいちいち手動でフェッチ依頼をかけるのは手間なので、WordPressだとRankMathプラグインが自動的にフェッチ依頼を実施してくれるのは嬉しいですね。
参考: Indexing APIでサイト更新を素早くGoogleに知らせ、インデックスを加速させる!
このように、Notionをベースにサードパーティツールで公開した場合、「WordPressで最適化させた場合と比べると」インデックスされる速度が遅い、となる問題はありそうです。
WordPress vs. Notion(Super, Wraptas) についてのSEO面での比較については、WordPressブログをNotion製Webサイトに移行することにしました | まほウェブ の記事に記載しています。
WordPressブログをNotion製Webサイトに移行することにしました | 魔法使いのWebマーケティング
こんにちは。まほウェブNakataです。 普段のエンジニアリング業務メモやSEO・Webマーケティングに関することをブログとして公開していた本ブログですが、 Notionと Super によって制作したブログ、 魔法使いのWebスクリプト へと移行することにいたしました。 途中、Notion公開用サードパーティツールを Wraptas(旧Anotion) に変更したのですが、Super → ...
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テクニカルSEO面からのNotion製ブログ不満点2つ
下記、主にテクニカルSEOの観点から不満が出てきました。
しかし、以前は4つあったテクニカルSEO面でのデメリットが、Super.so側の改善によって2つまで減ってきています。
1: 構造化データが自動的に生成されない
現時点では、Superでは構造化データが自動的には記述されません。 個人的にはそこまで気になるポイントでもないのですが、SEOの面からは構造化データは記述があるに越したことはありません。
構造化データとは、GoogleのクローラにWebサイト・コンテンツの内容や運営者の情報について効率的に伝えることができるデータのこと。構造化データを適切にマークアップすることを構造化マークアップと言います。
参考: 著者情報はSEOに有効!外部評判のため構造化マークアップで記述すべし | まほウェブ
著者情報はSEOに有効!外部評判のため構造化マークアップで記述すべし
この「サイトの権威性」については 様々なレベルや範囲でチェックされています。 たとえば、昨今ではYMYL( = Your Money, Your Life)と呼ばれる、お金関連、医療健康・法律関連ジャンルのサイトでは 権威性のある、公的な機関や専門家、または大手サイトが上位表示されやすくなっています。 この 権威性の判断 には などの評価が基準として行われていると言われています。 最初に結論をお答えしたうえで 以下、解説していきます。 厳密に言えば、現在では「おそらく有効である」と呼べる程度の効果ですが的に 少なくとも、 SEO マイナスとなることはない でしょう。 したがって、の著者情報という意味では、現時点では 全く無意味 となっています。 以下からは、その根拠をご説明いたします。 以前では、「googleはコンテンツ著者を認識することは できない 」との認識が主流でした。 「コンテンツの著者は全く順位と関係ない、見てもいない」/Google発言 (公開日: 2016/07/12) 「誰がコンテンツの作成者であるか?」がSEOにとって非常に重要になってきている!│海外最新SEO情報ブログ (公開日: 2018.08.16) googleはこのページのコンテンツからサイト(会社)責任者、コンテンツ作成者・著者執筆者の評判や情報を 著者情報・運営者情報を読み取ったうえで 外部のページやソーシャルメディアから収集し、評価 をしているようなのです。 (以上、 searchquality-evaluator-guidelines.pdf の2.6 Reputation of the Website or Creator of the Main Contentを参考)
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Super.soのコミュニティ投稿 SEO related features Wishlist | Super Community にもあるとおり、現時点(2021年11月)では構造化データでの記述は自動生成されません。
Superの Roadmap にも今のところ記載はなく、自動で構造化データを自動生成する機能は持たない予定のようです。
構造化データについては、Schema.orgの構造化データテストツールで記述の有無を確認することができます。
また、Rich Results Test – Google Search Console で確認することも可能。ただしこちらはGoogle がリッチリザルトとしてサポートしている構造化データのみに対応。
参考: 構造化データテストツールの後継としてSchema Markup Validatorが公開される | 海外SEO情報ブログ
構造化データがもたらすSEO効果については諸説ありますが、構造化データを設置することによってインデックスされる可能性が高まるという説もあります。
参考: Shopify運用のECサイトで構造化データの追加はSEO上必要なのか?
2: 一覧ページ(データベースへのビューリンク)が二重に作成されインデックスされてしまう
データベースを設置した一覧ページにおいて、設定したURLとは別にもう一つ、データベースへのビューページが作成されてしまいます。
これはSuper.soの側で、該当ページごとにhead内でmetaタグによるリダイレクト(メタリフレッシュ)を設定してやる必要があります。
<meta http-equiv="refresh" content="秒数;URL=URL">参考: meta refreshって何?リダイレクトとの関係も解説! | 株式会社PLAN-B
すべてのページに設定させるのは面倒だったので、私は主要なデータベース設置ページにのみリダイレクトを設定させています…!
metaリフレッシュによるリダイレクトで、301リダイレクト(恒久的なリダイレクト)として設定したい場合、リダイレクト秒数は0秒を指定しましょう。
リダイレクトと Google 検索 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers
ギャラリーカードのアンカーテキストがない → aタグできちんとマークアップされるようになりました!🎉
Superではデータベースをギャラリービューにすることで、カテゴリーや記事の一覧表示が可能で便利です。しかし、調べてみるとSuperで生成されたギャラリービューのリンクは、アンカーテキストが存在せず、ギャラリービューの画像とテキストの上に、テキストの無いaタグが重なるような構造になっています。そのため、Googleにページ先の情報を伝えることができず、正しくクローリングされない可能性があり、SEO的な観点から見ると良くありません。
【プログラミング不要】Notionをブログとして公開する方法を徹底解説
これは私も気になりました。aタグにはアンカーテキストを設置してほしいです…!
2022/11/07現在、ディベロッパーツールで確認したところ、きちんとdiv > 「テキストを含んだaタグ 」で表示されるようになっていました!!
後述しますが、Notionでは関連記事ブロックを実装するのにギャラリービューを利用する必要があります。 その際、テキストを含んだaタグでリンクが表示されることは、関連記事同士の内部リンク効果を高める(きちんと記事同士の関連性を伝えられる)ということにも繋がります。
参考: 内部リンク最適化はSEO効果大。7つのポイントで重要記事を伝える | 魔法使いのWebマーケティング
内部リンク最適化はSEO効果大。7つのポイントで重要記事を伝える | 魔法使いのWebマーケティング
先日、立ち上げたばかりのメディアサイト様からSEOコンサルティングをご依頼いただきました。 しかしサイト診断をした際、記事内部から他記事への 内部リンクがほとんど設置されていなかった のです。 內部リンクは数あるSEO施策の中でも効果が出やすい方法。 その內部リンク施策をしないことは、非常に勿体ない です...! しかし、内部リンクの貼り方を徹底できていないサイト様は多いのが実情。 以下より、內部リンク構築・最適化を行ううえで 大切なこと、具体的な內部リンク構築方法 をお伝えしていきます。 SEO施策は山ほど行うことがあり、優先度をつけて行うことが必要になります。 内部リンクに関する施策は自サイトだけで完結でき、かつSEO効果もかなり大きなものです。 クライアント様サイトのオーガニック検索流入、各記事の最適化したら施策後1ヶ月でユーザー数5倍くらいに増えた...(元々の伸びしろ大+記事を書き続けて貰ったのでその要因も) 調整したのは ・タイトル最適化 ・見出し追加 ・内部リンク(ディープリンク)構築 これだけ。ちゃんと効果出るのな...!#seo - 魔法使いのWebマーケ中田@No-Code (@Mktg_Wizard) May 23, 2020 アプデの影響を受けてるサイトを分析したところ ①9月のアプデで下層記事が影響を受けてる ②カニバリが発生している の2つが大きな課題のような印象。 対策としては (1)低品質記事の削除・リライト (2)カニバリ記事の統合 (3)内部リンクの再調整 を。これでかなり変わりそう。 下層記事大事ですね...
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サイトマップ・パンくずリストでの不満 → 解決しました!🎉
サイトマップ・パンくずリストについては当初、Super.soで見られたテクニカルSEO上の問題ですが、現時点では解消されている内容です。
■XMLサイトマップを追加させることができない→Search Console側のエラー?
XMLサイトマップを登録すること自体は必須ではなく、SEO業界でも登録の必要・不要の意見は分かれるのですが、サイト立ち上げ当初はGoogle botにサイト構造を適切に伝え、クローラにインデックスしてもらうためには必要だと思っています。
Super, WraptasともにXMLサイトマップがURL/sitemap.xml に生成されるのですが、Search ConsoleでのXMLサイトマップは適切に提出させることができませんでした…!
何度提出しても「取得できませんでした」というエラーとなります。
ただしこのXMLサイトマップの取得不可エラーは、本来は「保留中です」というメッセージが表示されるべきところが、取得できませんでしたと表示されているだけというSearch Console側エラーの可能性が指摘されています。
→ 何度か再提出を繰り返したあと、久しぶりにSearch Console上のSitemap.xmlを見てみたところ無事に提出が成功していました!(2022/11/07確認)
参考: Search ConsoleでのXMLサイトマップ「取得できませんでした・読み込めませんでした」エラーの正体
■パンくずリストがURL構造どおりに表示されない →URL構造どおりに表示されるように改善されました!🎉
また、Superではパンくずリストはあくまでデータベース名が表示され、URL構造通りにはなりません。ここは非常に不満。
本来であれば、パンくずリストはURL階層を示しているべきです。しかし、カテゴリとタグの機能を両立させようとすると、パンくずリストについては目をつぶるしかありません。
新着記事として一覧で表示させることを諦め、カテゴリごとにデータベースを作成すればパンくずリストをURL階層=カテゴリとして表示させることは可能。
SEOを重視するか、ブログとしての有り体を重視するか。
従来はサイトマップのURLが直上のページではなく、全ページにおいて「ベースとなるデータベースのページが間にはさまってしまう」というパンくずリストの問題を抱えていたのですが、現在では解消されています。
従来(NG): Top / Base / 個別記事
現在(OK): Top / 直上ページ名 / 個別記事
先日、Super.soにおいて「ドラッグ&ドロップによってページ階層・位置を移動できるようにさせた」というアップデートがあったのですが、その際にパンくずリストの問題も解決されたようです。
Notion執筆時での不便: カテゴリ・タグ・関連記事の作成に手間がかかる
適切な内部リンクを構築していくためにも、カテゴリ・タグ・関連記事の機能は活用していきたいところ。
しかしNotionではカテゴリ・タグ・関連記事の機能は自動的に生成されないため、自分で作成していく必要があります。
参考: Notion公開サイトにカテゴリ・タグライブラリ・関連記事・問い合わせフォームを実装
Notion製サイトがインデックスされにくい一因はこの「内部リンクが不十分になりやすい」という点がありそうです。
たとえば WordPressで作成したサイトは、記事ページにもメニュー、カテゴリやタグの一覧を設置できます。
しかし、Notionはスマートフォンでハンバーガーメニューを実装したりもできないためメニューの実装は難しく(CSS頑張ったらいけるのか?)、カテゴリ・タグを各ページに設置するのも工夫が必要。
→ メニューについてはヘッダーナビおよびフッターメニューの設定がSuper.so管理画面上から可能になりました!🎉
ヘッダーナビ: Navbar > Navbar Type > Linksからメニュー項目を設置・並べ替え可能です。スマートフォンからの固定ヘッダー・ハンバーガーメニュー表示にも対応しています。
Notionでのサイト運用は、自然に運用しているだけだと、WordPress製サイトと比べると内部リンクの数と品質が低くなってしまいます。この点はNotion上でカテゴリ・タグや関連記事ブロックなどのリンク設置を手動で行なうことが必要になります。
カテゴリとタグの使い分け
私の場合、カテゴリとタグは下記のように使い分けています。
カテゴリ: URL上下構造をもたせる親ディレクトリ
ページは1つのカテゴリしか持ちません。(カテゴリとページは1対Nの関係)
タグ : 上下構想の関係なく、横断して設置する関連属性
ページは複数のタグをもつことができます。(タグとページはN対Nの関係)
Notion標準では、カテゴリとタグを両立させることはできない
Notionの仕様では、上記のようなカテゴリ構造とタグ構造を両立させることができません。
追記: しかし、Super.so側の制御でカテゴリURLの作成ができました!Notion単独では不可です。
WordPressで利用されているカテゴリとは概念がやや異なり、あくまで「同じカテゴリをまとめるページを作成」と工夫をしただけに留まります。
Notionでカテゴリ記事一覧を作成するには、タグライブラリまたは通常のタグ機能で単一の属性を付与し、その属性でデータベースを絞り込む必要があります。
タグライブラリは、本ブログでは タグライブラリ(タグ一覧) のページのように作成しました。
カテゴリページはデータベースではなくあくまで「ページ」となるため、タグライブラリのように往復しての行き来はできません。単純な「属性」として付与する形になります。
"Select"プロパティ(単一選択)を作成して、絞り込むのがおすすめ。
私の本ブログでは、 すべての記事一覧 のページにカテゴリを表示させているのと、TOPページ: 魔法使いのWebスクリプト ではカテゴリ単位でまとめたページへアクセスできるようにしています。
フィルタによってカテゴリを絞り込んだビューを保存しておくことで、関連記事セクションは比較的かんたんに手動作成が可能
Notionはデータベースを特定の条件で絞り込み・並び替えさせた「ビュー」を複数作成・保存させておくことが可能です。このビュー機能を活用することで、関連記事セクションの呼び出しが簡単になります。
参考: Notion公開サイトにカテゴリ・タグライブラリ・関連記事・問い合わせフォームを実装
WordPressテーマ・プラグインのように「全ての記事に関連記事を自動的に表示させる」ということは現状難しく、記事作成時に毎回手動で呼び出して埋め込む必要があります。
若干の手間はかかりますが、比較的かんたんに関連記事セクションを呼び出し・作成することが可能です。(記事作成時に関連記事ブロックを埋め込むことを忘れない努力や仕組みは必要です)
仮にサイトを売却(サイトM&A)することになった場合、やや譲渡しにくい・評価が下がる可能性
Notionで制作されたWebサイトは、バックエンドは当然Notionで構築されます。
もしSEOで成功を収めるなどしてWebサイトを譲渡するという話になった場合、このバックエンド側としてのNotion内データベースの内容も譲渡を行う必要がでてきます。 Notion全体のバックアップを作成し、譲渡先のアカウントで復元という流れになるでしょう。
参考: Notionで全体バックアップをとる方法。手動でローカルに保存
ただ、現在では多くのサイト購入者はWordPressなどのCMS運用を想定していることが主流でしょうから、場合によってはNotionによる運用がマイナス評価となる可能性もあります。
テクニカルSEOで満点でないとしても、Notionのライティング体験は最高。もうWordPressには戻れない…!
テクニカルSEOで100点と言えなくとも、Notionの心地よいライティング体験は手放したくない!
WordPressからNotionへCMSを移行したあと、3ヶ月で42記事を公開できたのは自分でも驚きでした。このテンポの良さはNotionのもたらすライティング体験のなせる業。
WordPress製のブログ: まほウェブ | 魔法使いのwebマーケティング では2年間で100記事の投稿だったことに比べると、実に約3.4倍の公開スピードです。
さらに投稿・公開だけでなく、Notion製ブログでは定期的なリライトも行えています。
参考: Notionはなぜブログ記事のリライト・更新・メンテナンスがしやすいのか
テクニカルSEOや関連記事実装の煩雑さなど、SEO面で100点と言うことはできませんが…!それでもNotionの心地よいライティング体験は手放したくないところです。
2年間Notionをブログとして運用したSEOの成果
2年間Notionをブログとして運用したSEOの成果について、 Notionで2年間ブログを書き続けてきたSEO成果 の記事で成果を発表、解説しています。
結論としては度重なるコアアルゴリズムアップデートで良い影響を受けることはあっても悪影響を受けることはなく、時間経過とともに多くのキーワードで1位を獲得できるようになりました。
参考: 2023年後半のSEO各アルゴリズムアップデートについて解説
Notionによるブログ運用は、いくつかのテクニカルSEOマイナス面を補って余りあるSEO効果をもたらす
以上、 super.so × Notion運用におけるテクニカルSEOのイマイチな点を数点述べてきたのですが、それを補ってあまりあるSEO効果を発揮させることができますよ、という元も子もない結論になってしまいました…!
特に個人でブログ運用されている方、チームでスピーディーなコンテンツ運用をしていきたい方。Notionベースのブログ運用・Webサイト運用はSEO面からもおすすめです。
SEO分析やSEO改善施策について、お気軽にご相談ください
SEOコンサルタントとして、アクセス低下の原因分析や改善施策のご提案、また施策の実行までサポートしています。
🍀 Webサイト制作とSEOの専門家 - Marketing Wizard
上リンクには私のプロフィール・実績を掲載しています。
アルゴリズム変更の影響を受けてアクセスが下落したおそれのある方、原因はよく分からないがSEOが上手くいかないという方、SEOに力を入れていきたいがリソースが不足しているという方、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
PodcastでもNotionブログのデメリットとテクニカルSEO面の不満について語っています
この記事の気になった箇所を読み返す:
- Notionブログは記事がぜんぜんインデックスされない…!
- 新規ドメインであることもインデックスされにくい要素の一つ。Notionだけが悪い訳ではない
- WordPressと比べると、Notion製ブログは明らかにインデックスされるスピードが遅い
- テクニカルSEO面からのNotion製ブログ不満点2つ
- 1: 構造化データが自動的に生成されない
- 2: 一覧ページ(データベースへのビューリンク)が二重に作成されインデックスされてしまう
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- カテゴリとタグの使い分け
- Notion標準では、カテゴリとタグを両立させることはできない
- フィルタによってカテゴリを絞り込んだビューを保存しておくことで、関連記事セクションは比較的かんたんに手動作成が可能
- 仮にサイトを売却(サイトM&A)することになった場合、やや譲渡しにくい・評価が下がる可能性
- テクニカルSEOで満点でないとしても、Notionのライティング体験は最高。もうWordPressには戻れない…!
- テクニカルSEOで100点と言えなくとも、Notionの心地よいライティング体験は手放したくない!
- 2年間Notionをブログとして運用したSEOの成果
- Notionによるブログ運用は、いくつかのテクニカルSEOマイナス面を補って余りあるSEO効果をもたらす
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- PodcastでもNotionブログのデメリットとテクニカルSEO面の不満について語っています
カテゴリ: Notion
タグ: Notion | SEO | Super.so